薄毛の原因と対策を知りましょう
女性の薄毛の特徴は、頭皮全体が均等に薄くなり、髪の分け目や頭頂部の皮膚が透けて見えるのが特徴です。
男性の薄毛とは原因や治療法も全く違うため、症状や原因を知り、早目の対処が必要です。
まずは正しい知識を持ち、ケアの方法を知りましょう。
薄毛の原因と対策を知りましょう
女性の薄毛の特徴は、頭皮全体が均等に薄くなり、髪の分け目や頭頂部の皮膚が透けて見えるのが特徴です。
男性の薄毛とは原因や治療法も全く違うため、症状や原因を知り、早目の対処が必要です。
まずは正しい知識を持ち、ケアの方法を知りましょう。
女性によくある脱毛傾向
びまん性脱毛症
女性の薄毛で最も多い脱毛症
- 一箇所ではなく、全体が均等に薄くなる
- 髪の分け目・頭頂部の皮膚が透けて見える
- 髪のボリュームが少なくなってくる
分娩後脱毛症
産後の急激な女性ホルモン減少
- 産後3ヶ月〜半年の間は抜け毛が増える
- 高齢出産の女性の場合は発毛力が低く元の状態に戻りにくい場合がある
- ほとんどの場合は一時的なもので、1年ほどで元の毛量に戻る
牽引性脱毛症
ヘアアレンジが薄毛の原因に
- ポニーテールやお団子などいつも同じところで髪を結う髪型を続ける方で、額の生え際が薄くなるタイプ
- ヘアエクステンションなどの重みが脱毛の原因になることもある
女性の薄毛の主な原因
最近、髪の毛が細くなってきた・・・?
女性の薄毛は、髪の毛1本1本が細くなり、ハリ・コシ・ボリュームがなくなるのが特徴です。主な原因としては、加齢による頭皮の血行不良の他に、ホルモンバランスの乱れ、その他にもいくつかの要因が重なっています。
- ホルモンバランスの乱れ
妊娠、更年期、月経周期などのホルモン変動が髪の成長サイクルに影響を与え、薄毛を引き起こすことがあります。 - ストレス
精神的または身体的なストレスは髪の成長を妨げ、脱毛を引き起こすことがあります。特に、急性のストレスは一時的な脱毛を引き起こすことがあります。 - 遺伝
家族に薄毛の方がいる場合、遺伝的要因で薄毛になることがあります。 - 栄養不足
鉄分、ビタミンD、ビタミンB12、亜鉛などの栄養素が不足すると薄毛の原因となります。 - 疾患
甲状腺の機能低下や亢進は、髪の成長サイクルを乱し、自己免疫疾患は、免疫系が自分の毛包を攻撃し、脱毛を引き起こすことがあります。 - 加齢
年齢を重ねるとともに髪の成長サイクルが遅くなり、髪が薄くなることがあります。
頭皮の弾力性が失われ固くなり、血液の循環が悪くなることで毛が抜け薄毛が進行していきます。
薄毛・抜け毛の予防法
まずは生活習慣の見直しを
女性の薄毛は、様々な原因が重なっていることが多いため、まずは生活習慣を見直し、栄養バランスを考えた食事を摂ることや良質な睡眠をとることを意識してください。
抜け毛・薄毛を引き起こす習慣を改善しましょう
- 食事の欧米化
脂質の摂りすぎは動脈硬化の原因です。血流が悪くなることで、頭皮にも悪影響となるのです。 - 睡眠時間の短縮
睡眠不足が続くと、毛母細胞の細胞分裂の低下や頭皮の血行が悪くなります。 - 仕事のストレス
精神的なストレスは免疫力を落とします。これが脱毛につながることもあります。 - 過度の飲酒
- 喫煙
喫煙によって身体に張り巡らされている毛細血管が収縮し、血流が悪くなります。当然頭皮への血流も悪くなるので毛根への栄養が途絶えるため、抜け毛の要因になります。 - 洗髪方法
洗髪は1日に1回程度が目安です。必要以上の洗髪や、シャンプー後のすすぎが不十分である、頭皮を強くこすり過ぎる、 などは頭皮を傷めるため、抜け毛を誘発します。
自宅でできるケア
食事で薄毛予防
タンパク質は毛を構成する主成分ですが、肉類だけの脂肪分の多い食事を繰り返していると、皮脂の過剰分泌になり育毛を阻害することにつながります。野菜・海草類などからもビタミン、ミネラルをバランスよく摂ることが大切です。 髪によい栄養素はケラチンやタンパク質です。また、ビタミンB群の中でもビタミンB2は、皮膚や粘膜を保護し、皮膚、髪、爪の細胞の再生に働きかけます。その他、血行をよくするビタミンE、細胞や組織の新生・新陳代謝に欠かせない亜鉛も必要な成分です。ワカメなどの海藻に含まれるヨードやカルシウム、鉄分なども髪の毛のツヤを保つためには欠かせません。当クリニックで栄養補助剤として「育毛・内服サプリ」をご用意しています。
タンパク質 | ビタミンB2 | ビタミンE | 亜鉛 |
---|---|---|---|
マグロ赤身 カツオ 豚ヒレ 牛ミノ 卵 鶏ささみ ホタテ 大豆 豆腐 | 豚牛鶏レバー 干し椎茸 海藻類 鰻蒲焼 納豆 うずらの卵 | 鮭 アーモンド ピーナッツ 素干し桜エビ かぼちゃ ごま あん肝 | 生牡蠣 スルメ 煮干し 牛肩ロース カニ缶 ごま パルメザンチーズ ココアパウダー |
良質な睡眠
毛髪は夜間に修復され成長します。特に夜10時~深夜2時の間は最も成長ホルモンが分泌される時間帯と言われています。毎日決まった時間に寝起きし、睡眠時間をきちんと確保しましょう。また、良質な睡眠をとるためにも、神経を高ぶらせる就寝前のパソコンやスマホの使用は控えるようにしましょう。
運動・血行促進
適度な運動はストレス解消にもなり心身の健康につながるため、習慣にしましょう。外で運動する場合は、帽子をかぶるなど紫外線による刺激、乾燥には気を付けるようにしましょう。 頭皮マッサージは頭皮の血行促進にもなるのでオススメです。指の腹全体を使って頭皮を優しくマッサージするようにしましょう。市販のスカルプケア製品を上手に使ってもよいでしょう。
正しい洗髪
頭皮を清潔に保つためにも、日々のシャンプーは欠かせません。気を付けたいのは洗い方、頻度、そして髪の乾かし方です。 頭皮には皮脂腺があり、汗をかくと皮脂と混ざり合い皮脂膜という膜をつくります。この皮脂膜に汚れが溜まり、フケや痒み、抜け毛の原因になるのです。シャンプーはこの皮脂膜を綺麗にするためのもの。正しい洗髪で、頭皮を清潔に保ちましょう。シャンプーの回数は1日1回が基本です。洗いすぎると頭皮の脂を落としすぎてしまい頭皮の乾燥に繋がります。乾燥肌や敏感肌の方は2日に1回にするなど様子を見て調整しましょう。
髪の汚れを落とす
シャンプー前に、軽くブラッシングでほこりなどを落としましょう。ぬるま湯を使用し指の腹を使って頭皮を優しく揉むように髪についた汚れを落とします。
シャンプー
シャンプー液を手のひらで泡立ててから髪につけて下さい。指の腹で皮脂や汚れを揉み出すように、頭皮をマッサージしながら丁寧に洗うことで、血行がよくなります。よくブラシなどがありますが、頭皮が傷つくのであまりオススメしません。
すすぎ・トリートメント
すすぎも頭皮をマッサージするように、丁寧に時間をかけて行って下さい。シャンプー液のすすぎ残しがあると毛穴に詰まり、ニオイやフケの原因にもなります。軽く水分を拭き取った後、リンスやコンディショナーを適量つけます。もちろん地肌ではなく髪の毛につけましょう。3~4分おいてすすいで下さい。
タオルドライ
手で軽く頭皮に含んだ水分を流した後、タオルで優しく挟むように毛と頭皮の水気をとりましょう。タオルドライである程度の水分を取ればその後のドライヤーが短時間で済みます。
ドライヤー
自然乾燥という方もいますが、濡れた状態の髪はとても傷みやすいため、少しの刺激でも髪のキューティクルがはがれたり、頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり痒みの原因になります。ドライヤーで手早く乾かすようにしましょう。ドライヤーの温度は大体100℃から110℃に設定されています。頭皮から20cm以上離して、同じ場所に3秒以上風をあてないようにしましょう。温風で毛先まで乾かしたのち、冷風に切り替えて毛にたまった熱を取るように軽くブラッシングすると毛流れが整いやすくなるでしょう。
元気な髪を育てる頭皮環境
元気な髪を育てるためには頭皮環境を整えることから。頭皮の毛穴に余分な皮脂が詰まっていたり、乾燥していたりすれば頭皮から髪への栄養が滞ります。
頭皮には皮脂腺があり、汗をかくと皮脂と混ざり合い皮脂膜という膜をつくります。この皮脂膜に汚れが溜まり、フケや痒み、抜け毛の原因になるのです。シャンプーはこの皮脂膜を綺麗にするためのもの。正しい洗髪で、頭皮を清潔に保ちましょう。
ヘアサイクルと薄毛の関係
髪の毛1本1本は一定周期で生えたり抜けたりを繰り返しています。この周期をヘアサイクル(毛周期)と言います。ヘアサイクルは1本ごとに異なり、抜ける時期も違うため、通常は一度に髪がまとめて抜けることはありません。髪の毛は、毛細血管から運ばれてくる栄養や酸素を毛球部の「毛乳頭」から取り込み、毛母細胞に働きかけることで細胞分裂を起こして成長します。
ヘアサイクルの4つのステップ
一般的に1日の抜け毛の量は100本前後だと言われており、これらは“自然な抜け毛”です。また加齢によりこれ以上増える場合も心配ありません。秋になると1日の抜け毛の量が200本前後になることもありますが、これも正常範囲と言われています。
ヘアサイクルが何らかの原因で乱れ、短縮されると、毛が完全に成長する前に抜け落ちてしまいます。短い毛が多く抜けるような場合は要注意です。硬く太い毛はどんどん少なく、一方で柔らかく細い軟毛ばかりが増え、ボリュームがなくなって頭皮が露出し“薄毛”になってしまうわけです。
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